長いことお蔵入りしていたグランフォンド福井のはなし。
ようやく書き終わりましたのでアップします。
6月7日の話です。古い話になっちゃいましたが、なかなか良いイベントだったので、よろしければ読んでやってください。
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福井県は行ったことがないし、ちょっと遠征してみようかなぁ、と目に止まったこの大会。
フォンド70キロ、グランフォンド150キロと、今年からグランフォンドプレミアムというカテゴリができて210キロのコースも出来て、グルメフォンドもあるし、とたくさんあるコースから、150キロのグランフォンドに参加することにしました。
実は、当日まで行こうかどうしようか迷っていました。
金曜に会社からお休みをもらい、1日早く福井に出発して観光してから大会に、と計画していたのですが、金曜から腹痛を起こしてしまい、結局1日寝たきりになり、出発できず。
では、次の日に早く出ればよいかなと、朝早く出発して昼には福井にいくはずが、どうにも力が入らない状態で、ぎりぎりまで家で様子を見ていました。
土曜日、午後、そろそろ出ないと、宿にたどり着けません。
2時40分の品川発のひかりに乗ると、6時過ぎくらいに今庄に到着するらしいと乗り換え案内は教えてくれます。
これ以上遅くなると、宿までの距離を考えても暗くなってしまいそうです。
行くの、行かないの?
どーすんの?
やっぱ、行く。
行くと決めたら、あとは動くだけです。
2時すぎに家を出て、輪行バックに自転車をつめて、みどりの窓口で切符を買って。
ひかりで米原までいって、あとは北陸本線へ。
電車を順調に乗り継いで、6時7分、今庄に到着しました。
自転車を組み立てていると、もう一人、ロードレーサーを組み立てている方が。
>>グランフォンドに出る方ですか?
「はい、そうです」
宿の方向が一緒だったので、途中までご一緒させていただくことになりました。
夕暮れ時で、だんだん暗くなる知らない道。
道連れができたのは、ほんとにありがたいことです。
まーしかし、2週間ぶりの自転車ですよ。
おまけに、体調不良もいいとこ。
今庄から、グランフォンドの会場の今庄365スキー場までの道はなだらかな上り。
たいしたこともないのですが、だんだん息がきれてきました。
宿は、今庄とスキー場のちょうど半分くらいだったような気がしたけどな~。。。
まだだっけ?
ほんとにこれでいいのかな。
少し不安になってきました。
おまけに雨もふってきました。
ダメなら戻るしかないけど、暗くなってしまうと嫌だなぁ。
車もめったに通らない、家もあまりない、山の道です。
一人で戻るのはちょっと怖いなぁ。。
「あ、あれじゃないですか?」
民宿 板取
看板があります!
電飾のじゃなくって、木の看板に黒い習字風の字のやつ。
これ以上暗くなってたら、たぶん、気がつかず通りすぎていたところです。
>>あ、あれです!!
「よかったですね。明日はがんばりましょう! では!」
ようやく宿に到着です。
雨脚が強くなる前に到着できてほっとしました。
グランフォンド福井は1500人近い人が出走するのですが、近くにはあまり宿がありません。
地図だとこの民宿が一番近いようだったので、この民宿を選びました。
一人で泊まって部屋を占領するのは申し訳ないなと思ったのですが、輪行&自走で行くことを考えると、なるべく近いこの宿以外は難しいなと早々3ヶ月前からお願いして予約しておきました。
宿の前には自転車を積んだ車が数台。
先客がすでにたくさんいるようです。
ご主人が出てきました。
「お部屋はこちらですよ。狭いので申し訳ないですが。」
>>いえいえ、泊まれるだけでもありがたいです。
「お風呂、空いてますから先にどうぞ。」
すでに汗だくだったので、まずはお風呂。
そして、お楽しみの晩御飯です。
この宿は10割蕎麦が自慢とのことで、打ちたてのお蕎麦が出てくるので楽しみにしていました。まずは、お惣菜から。
「お飲み物は、どうしますか?」
うっ。。。
このあとのお蕎麦を考えるとビールなんて飲んでいられません。
(ビール飲めませんけど。。)
>>あの、お酒ありますか?
ご主人、わかってますよ、という顔。
「このあたりのお酒ならありますよ」
>>では、それをお願いします!
「どうぞ。2種類ありましてね・・・」
と、差し出されたそれは、一升瓶でした。
「にごりの方はちょっとしかないので、こちらも出しておきます。」
どんと2本。
まー、飲みますか。
こくっ。
うま~!!
そして、お蕎麦。
自慢の十割蕎麦は、しこしことして、これまたうまい。
お酒がとにかくすすみます。
しばらくすると猪汁が出てきました。
どっぷりとした味噌味がこれまたうまい。
あ~、やっぱ、きてよかったよ。
飲んでいると、他のテーブルでわいわいと飲んでいたご一行がら声がかかりました。
「いけますね~!」
>>いえいえ。
みなさんも、明日、参加されるんですか?
「もちろんですよ!」
いろいろ話を聞くと、トライアスリートの方もいて、50代を中心とした活発なみなさんばかり。
「ま、一杯」
>>あ、どうも、どうも。
日本酒もありますよ。(お店のですが)
と、一升瓶が置いてあるのをいいことに、まるで自分のもののようにお酒をつぎます。
お店のご主人が、あの、そろそろ・・ とお開きを告げるまですっかり飲んだくれてしまいました。
外はまださっきから振り出した雨が降っています。
雨音を聞きながら、やんでくれることを祈って、眠りにつきました。
♪ちゃらりらりら~
ケータイのやかましいタイマー音
朝。5時おきです。
7時には会場についていないといけないので、起きたらぱぱっと支度。
心配していた雨もやんで、天気は予報を裏切って持ちそうです。
まずは朝ごはん。
納豆と卵ご飯をかきこみます。
ご飯はお代わり自由ですが、さすがにそんなに食べられません。
荷物を片付けて、チェックアウトです。
お酒代、どれだけいったのかしら、と思っていたのですが、1500円ほどのプラスですみました。
ほっ。
宿を出ようとすると、昨日のご一行がちょうど支度中。
『BEEREN』という黄色いジャージでみなさんおそろいです。
>>ベーレンと読むんですか?
「ええ。でも、ビール飲みますから、ビールエンともいいますよ。ははは」
関西おっちゃん、やっぱ、おもろい。
「今庄スキー場の前はものすごい上りがあるんですよ。どうせゴールで上らなくちゃいけないし、一日2回上るのたいへんですよ。よかったら、車で一緒にいきましょう」
ありがたく、ご一緒させていただくことにします。
車から見ても、つづれていて、ぐっと上っていました。
あ~、ここ上らんですんで、よかった。
スキー場のひろいひろい駐車場には、車があふれていて自転車だらけ。
エントリーは満員で早々に締め切りになったこの大会、1500人規模でかなり大きい。
人気のほどが伺えます。
自転車を組み立てて、エントリーに向かいます。
参加賞はTシャツ。
自転車イベントでの参加賞のTシャツ率って高いなぁ。
今年出たやつはすべてTシャツもらっている気がする。
でかいリュックがあるので、荷物をどうにかしないと。
着替えやら何やら入ったリュックをしょって150キロ走るのはたまりません。
大会主催側ではあずかってくれないとのことなので、スキー場のコインロッカーに預けることにしました。
ロッカーはあまり個数がなく、最後の一個。
ぎりぎりセーフです。
関西おっちゃん達がいます。
指さして、
「これいくんだよー、上ってるでしょ。」
目の前に広がる、スキー場のリフト。
上るリフトに合わせて、その下に同じだけ上っている細い道が見えます。
>>えええーーー
まさか、これ、上るわけ??
スタートしていきなりじゃん。
うひゃー。
『まもなく、開会式です』
スキー場のひろ~い草地で開会式。
そして、自転車イベントといえばやっぱりあの方。
インターマックスのブースがあるので、これはいるでしょう。
『ゲストに来てくださいました、今中 大介さんです』
「えー・・」
開会式が終わって、いよいよスタートです。
まずは、210キロのスーパーグランフォンドから。
道が細い上に、すぐ上っているので、少しづつ分けながらのスタートです。
一番最後の方で、走り始めます。
あ~、やっぱりこれ、上るのね。
上り始めるとすぐ右に折れますが、そこからは、イキナリ山突入。
つ、つらい~。。。
押しが入るひともちらほら。
えっちら、おっちら上っていると、『BEEREN』黄色ジャージのおっちゃんに抜かれました。
いやー、みなさん、早い。
強烈は斜度ではないのですが、そのあともけっこうな上りです。
なんとか上って、今度は、ながーい下り。
山を下りて平地にでると、ストレートに伸びる道は、異様にスピードが出ます。
あれ?こんなに早く走れてるなんて、すごい!
楽々40キロ出るのでへんだなーと思っていたら、じわりと下るながーい道。
10キロ以上はこの状態。わーい。
車が少ないので、これまた快適に走れるのも嬉しい。わーい。
『信号 右折してください』
要所要所にスタッフの方が立っているので、一人旅でも道に迷う心配はなさそうです。
雨予報は完全に外れたのはよいのですが、だんだんと気温が上がってきました。
あちー。。ちょっと暑さにやられてきました。
最初のチェックポイントが見えました。
後ろに広がっているのは、琵琶湖です。
うわ~! やはり、でっかい。
チェックポイントでは、おにぎりやパン、フルーツ、水やスポーツドリンク、お菓子など、豊富な補給食がずらり。
ありがたい!!
「どうぞ!」
と差し出されたのは、冷たく冷やしたオレンジ。
うまー!!
もうひとつ、ふたつ、と2つ3つ、ほおばります。
少し元気を取り戻して、走り始めます。
琵琶湖に沿って走るのは、初めてです。
うす曇の琵琶湖はゆったりと、大きく、コースもそれに沿ってゆったりと蛇行します。
しばらく琵琶湖を走ってから、琵琶湖畔を離脱。
田んぼの間を走って、山間を走って、平坦な道が続きます。
この大会、なんとマビックカーとマビックバイクがサポートしてくれてます。
黄色のMAVICと書かれたあれが、走っていると横を走り抜けていきます。
自転車レース観戦では良く見ますが、自分と並走して走ったりしてくれるなんて、なかなかありません。嬉しい計らいです。
ちょっと、プロ選手気分♪
第2チェックポイントでおにぎりを食べて補給。
ここでも、オレンジをもらいます。
暑いので、こういうものがとにかく美味しい。
しばらく走ると、目の前には海!
今度は、若狭湾です。
うわ~!!
青い、青い。
初の若狭湾です。
若狭湾を抜ける途中に、第3チェックポイント。
ここでは、うどんがサービスされてました。
うどんをもらおうと待っていると、
「わたりさん」
と、声が。
あら?こんなところで??
なんと、あてうささんです。
福井で知人に会うなんて、びっくりです。
うどんをご一緒させてもらいます。
さて、再び走り始めますが、この後は、ちょっとしたのぼり。
少し前から足が攣りはじめていて、だいぶ足にきてしまっているので、のぼりが堪えます。
あてうささんは、すぃーっと楽々こいでいるのですが、立ち漕ぎするとびきっと攣るのでそれもできず、少しの傾斜がとにかく辛い。
>>先にどうそー。
坂の得意なあてうささんに伝えて、先にいってもらいます。
ここからは、マイペース。
どんどんと抜かれていきますが、いたしかたありません。
足痛いし。
あ~、もう坂は嫌だー。
とうだうだと上っていると、
「あとちょっとですよ!がんばってください」
スタッフの方達が坂のきついところで待ち構えていて、声をかけます。
>>はいー。。がんばります。
坂を下りてしばらくすると、敦賀港のあたりで第4チェックポイント。
チョコや甘い物がたくさん置いてありますが、ここでもやはりオレンジ!
BEERENのみなさんも快調に走っていて、少しお話します。
あと20キロちょっとでゴールです。
もう少しだー、と、再び出発。
実は、この後が一番辛かった。
敦賀から先はだらだらだらだらだらだらした上り。
ほんの3%程度だと思うのですが、それがずーっと10キロ以上。
攣りまくっている足が更に悲鳴をあげます。
そして、このへんから看板登場。
『今庄365スキー場 あと16キロ』
これがほぼ、1キロおきくらいに出現します。
えっちら、おっちら上っているのですが、
『今庄365スキー場 あと8キロ』
ぐわー!!
まだ、上るのか!!
もう、精魂尽き果てた、というころ、前方から声がかかります。
「みなさーん!がんばってください!!」
なんと、浴衣美女がいますよ。
「お水、かけましょうか?」
ひしゃくにお水を入れて、通る人たちにかけてくれて暑さを冷ましています。
少し進むと、木の芽トンネルに突入。
えらく長いトンネルです。
漕いでも、濃いでも長い。
まーでも、中は照明もしっかりしているので、あまり怖くはありません。
「いよー!がんばれー」
BEERENのおっちゃん達が抜いていきます。
トンネルを抜けるとすぐに、スキー場入り口です。
ここにも、スタッフの方達がいます。
「歩いて上っても、充分完走できますよ!
あと一息!がんばってください」
そう、朝は車で連れて行っていただいたスキー場入り口の上りが待ち構えています。
足はぼろぼろ、無理はできませんが、えっちらおっちらと上ります。
ゲートをくぐってゴール!!
だいぶ前にゴールしていたあてうささん、BEERENのおっちゃん達がいました。
「お疲れさ~ん!!」
ゴールで渡されたアミノバリューを一気飲みして、ほっと一息。
>>いやー、暑かったすねー。
みんなで健闘をたたえあいます。
ゴール地点では、かねてからブログを拝見していた、キルワニさんもにお会いすることができて、ご挨拶をさせていただきました。
閉会式やフェアウェルパーティーでいろいろなご飯が出るのをゆっくり食べたり、みなさんともっと話したりしたかったのですが、この日に帰らないと翌日は仕事です。
スキー場に併設されている温泉でさっと汗を流して、会場を後にしました。
帰り道は、行きで降りた今庄ではなく、敦賀まで下ります。
グランフォンドでは、ひたすら辛かった苦しめられた上りをしゃっーと。
あんなに時間かかって上ってきたのに、下りってば、一瞬だよなぁ。
だんだんお腹がすいてきたので、敦賀で、福井名物を食べて帰ることにしました。
実は、これを狙っていたんですよね。
福井名物 ソースカツ丼。
なかでも有名なソースカツ丼発祥の店という、ヨーロッパ軒が駅の近くにあるはずです。
地元の方に道を聞くと、すぐに場所がわかりました。
さて、ご飯だー!
ソースカツ丼を頼もうと思いましたが、メニューを見ると、不思議な物体があります。
『パリ丼』
なんだ、これ??
これも食べてみたい。。
注文は、両方食べられる、ミックス丼で決定。
待つことしばし、熱々のカツが乗ったミックス丼が登場!
さーて。
カリっ、さくっ!
う、うまーい。このカツ、うまいよー!!
そして、このソースの染み込んだご飯がこれまたうまーい。
そして、パリ丼のパリとは何ぞや。
ぱくっ。じゅわ~・・
あら、メンチカツ??
玉ねぎがないから、ハンバーグをそのまま揚げたような。
肉汁がジューシーで、これまたうまい!
店内にはお持ち帰りもできる、と書いてあったので、一瞬、ダンナに土産にしようか、と思ったけど、やめました。
揚げ物ばっかりは持って帰っても、この美味しさは再現できないし。
大会会場でお酒買ったから、お土産はこれでいいかなっと。
こういうのは、ここで熱々のを食べないと、ダメなんだよね。
まーしかし、体調不良もなんのその、いってしまえば楽しかった!
グランフォンド福井は、最初の山、琵琶湖に若狭湾、最後のロング上りなどなど多彩なコース設定で、走り応え充分の150キロでした。
また、普段はサイクリストとしてこのあたりを走っているであろうスタッフみなさんのサポートもすばらしく、大会を盛り上げていました。
一番辛いところ、要所要所で声をかけていただいたスタッフのみなさんにどれだけ助けられたことか。本当に感謝です。
またいつか参加して、今度は210キロも挑戦してみたいです。
アルプスラボにルートが乗っていたので、リンクします。
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