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2007年1月 7日 (日)

激坂その2~冬山の天国と地獄

Image464 冬山を下りてきて、いよいよ楽しみにしていた温泉へ。
この日のお宿は、筋湯温泉 両築屋さんというところ。表には、大きなお飾りが掲げられ、ロビーには鏡餅。お正月気分が盛り上がります。

お部屋は全部で6室くらいの小さな旅館ですが、露天、岩風呂、ヒノキ風呂、豆大福の全部で4つのお風呂は、すべて源泉かけ流しで家族湯の貸切です。貸切料金別途、なんてケチなことは言いません。すべてのお風呂は、24時間、空いていたらいつでも入って良いという、温泉天国なお宿です。
家族湯って、九州の温泉に行くまでは知らなかったのですが、湯量豊富なこのあたりでは、立ち寄り湯でもこの形式が多く、けっこうたくさん見かけます。関東の温泉にもあるにはありますが、時間で貸切とか別料金とかのところがほとんどなのであまり利用したことがありませんでした。

Image473 まずは、空いていたヒノキ湯から。
けっこう大きめの湯船には、暑めのお湯がなみなみとあふれています。

ふ~。。。
寒くてカチカチだったので、お湯のあったかさが天国のようです。坂で痛めつけられた足をゆっくりひたして、しばらくは動けませんでした。

お風呂のあとは、宿自慢の晩御飯。
何が出てくるのか楽しみです♪

ご飯は、別室のご飯場所があって、そちらでいただきます。

Image474 運ばれてきたのは、地鶏と豊後牛。豊後牛はばりばりの霜降りです。それを炭火でじわ~っと焼き、鳥は塩で、牛はたれでいただきます。うま~い。鳥は噛めば噛むほど味があるし、牛はとろけそう。
お酒もすすみます。2合徳利があっという間に空になります。次は、ワインか。1本フルボドルでいっちゃうか!

あ~。幸せ。

山芋の茶碗蒸し、かぶらの柔らかく煮たの。暖かいものは暖かいまま、次々と運ばれてきます。
デザートにはアイスクリーム。お腹いっぱいです。

Image484 さて、その後は、筋湯で有名な共同湯「うたせ湯」へ。
泊まっていた宿のちょうどまん前にあって、宿泊客には、宿からコインがもらえて、何回でも入れるようになっていました。

中はもくもくの湯気で見えません、が、壁際にどどーっとうたせ湯があって、すごい勢いです。これすべてかけ流し。なんて贅沢なんだろうか。
激坂&お風呂三昧をして、その日はぐっすり(ぐったり?)でした。

九州最終日。どのへんを走ろうかと悩みつつ、近くにある有名なお風呂に立ち寄り湯がしたかったので、筋湯から20キロほど先の壁湯に向かいました。

ほんとは、壁湯に泊まってみたかったのですが、人気のお宿で、予約がいっぱいでダメだったので、せめて、お風呂だけでも、入ってみたかったのです。

壁湯の近くに公共駐車場があったので、そこに車を止めて、自転車を組み立てます。

ルートは、万年山登山道を行って、山のまわりをぐるっとするコース。

地図をざっと見てから出かけます。

最初は、平地。里山らしき感じがなかなかいいところです。自分の実家のあたりにちょっと似ているかな。でもこの山ほど高さはないし、九州に来て、自転車乗れて、うれしいな~。

Image487 さて、平地のあとは、登山道へつながる道です。のぼりです。
が、、これまた、強烈な上り。

つ~ら~い~。

最初の坂がきついのなんのって。
20分後には、息切れがしてたいへんなことになってしまい、またもや一休みです。この山道もなんとなく地図をみてきたわりには、なかなかの激坂でハードコースです。ダンナはほんとにこういうところに鼻が利きます。
あ~、ぐったり。昨日と似たような状況になってますね。。あー、体力無いよ、ダメダメだよ・・・

もちろん、ダンナは先に行ってもらってます。

心拍が戻ったら、また自転車に乗ります。
よいしょっと。

暑くてびっしょりなので、ジャッケットの前を少し空けました。少し進むと勾配がゆるくなってきたので、ようやく足が回せるよ、と、と、思ったら、今度は下り。

うーひゃー。下る、下る。びゅわーっと、もっと下る。
どこまで下るんだ。これ。
それでもって、さーむーいー。
ジャケットの前をあわててぴっちり閉めましたが、すでに冷えてしまうと効果なし。
さらに道は下って行きます。

これって往復したら、また登るのか!? いやだー。
帰りは、同じ道をもどりたくないと訴えて、平地沿いに帰ることにしました。

Image489 下っていくと、たくさんの薪が置いてあるのを発見。なんだろ、と、良く見ると、きのこがぽつぽつとついていて、椎茸のほだ木(菌床)のようです。
へぇ。。これ、持って帰れないかな、と悪魔のささやき。。いや、いかん、いかん。

その先の道は、広かったり、狭かったり、道なりに進んだはずが、どのへんだか良くわかりません。道の行き着いたところには、滝がありました。

この日は曇天。雨こそないものの、冬山なので自転車で走るには、イマイチなシーズン。
さすがにサイクリストには一人しかすれ違いませんでした。アソスの青いウエアの方で、向かい側を手をあげて挨拶してすれ違っていきました。

このときには、もう、冷え切っていて、身体がカチカチ。
何かで暖をとらないと、とてもじゃないけど走れません。

滝の前のお土産屋さんによっていくことにしました。
何かあったかいものないかな~、とメニューを見ますが、暖かい飲み物はコーヒーのみ。うーん。コーヒーは利尿作用が高いのであまり飲みたくないなー。後が恐ろしい。

お、これこれ。
>>だんご汁ください

熊本や大分では、だんごといって、太いうどんみたいな状態の小麦をねったものが入った汁物『だんご汁』が名物であちこちでけっこう出されます。熊本だと、『だご汁』というようです。

Image492 ちょっとお腹も空いていたし、あったまるし、でぴったりでした。
「青唐辛子の味噌漬けを一緒にどうぞ」
お店のおばさんが、出してくれた唐辛子を入れる。
ずず~っ。はふっ。
辛い、うまい、あったか~い!
唐辛子でカッと身体があったまります。
あったかいって幸せだ~。
汁まで全部、美味しくいただきました。

身体もあったまったので、お店のおばさんに壁湯への道を聞いて、また出発です。

「あとちょっとだわよ」
と言っていたので、近いのかなと思ったら、けっこう距離があったうえに、街中を走ることにもなって、あまりスピードが出せません。

そして、また、じわじわと寒さがやってきました。そして、このへんから、だんだんとトイレに行きたくなってきました。さっき、汁を全部飲むんじゃなかった。。。
反省してみたものの、もう遅い。
微妙な上りになると、サドルの振動が響くのなんのって!
う~。。。。もちろん、スピードなんて出せません。

でも、ここは山の中。都心と違って、コンビニはそうそうありません。
うわ~。どうしよう。

草むらか? いや、ここじゃ見通し良すぎだろう。
こういうとき、男はいいなー。うらやましがってもしようがありません。
うわ~。どうしよう。

ダンナに訴えても、どうなるもんでもありません。
しばらく走ると、
あった!ありました!ヤマザキデイリーストアー発見!
もう、ウルトラマンのカラータイマー状態。

>>お手洗い貸してください!

あ~。。。天国です。
ありがとう!!ヤマザキデイリーストアー!
ほんとにありがとう!一生恩にきます!
お店でチョコレートを買って、お礼を言って出てきました。

冬の寒さって、やっぱりたいしたものだ。
水分取りすぎには気をつけなきゃ。それから、トイレは早めに。
肝に命じることにします。

それにしても、上りになると辛いだの、寒いだの、トイレだの、子供みたいなうるさい連れになってしまいました。ダンナにはとほほな道のりになってしまいましたねー。。。

Image493 それからは平地で、数キロ走って壁湯に戻ってきました。汗もかいたことだし、もうひとっぷろ浴びて帰ることにします。最後は、有名な壁湯の福元屋さんで立ち寄り湯です。
入り口には、日本秘湯を守る会の提灯が下がっています。

300円払ってお風呂に向かいますが、あらら、女性用のお風呂が別になっています。
ここの名物お風呂に入れるのは男性のみか。。勇気を出して混浴するにもけっこう人がいるしなー、残念。

川沿いにある露天風呂は、天然の洞窟風呂で、岩肌から源泉が染み出しているという温泉好きなら一度は行きたいとおもわせる能書き。この有名なお風呂にぜひ入ってみたかったのですが、仕方なく、女性用に入ります。

Image497 岩肌をくりぬいたようなお風呂は、ゆげでもくもく。
寒かったので、すぐに飛び込みました。
が、源泉がけっこうぬるめらしく、なかなかあったまりません。
しばらく入っていましたが、うーん。。。入ったきり、出られません。
夏に来ればよかったか。お風呂を脱出するには、かなりの勇気が必要でした。

帰りは、福岡空港110キロの道のりをビッツでひたすら走ります。

レンタカーを返して、福岡空港のヤマト便カウンターで自転車を発送して身軽になったら、忘れちゃいけない、皆様へのおみやげを買いに走ります。
飛行機の時間が迫っているので、博多とおりもん、ほかもろもろ、あわてて買い込みました。福岡のお土産品なのでぜんぜん旅先と合ってませんが、それはいたしかたありません。

激坂2本の走り始め、それから、温泉三昧。今年のお正月は、ほんとに贅沢させてもらいました。
二年前に冬の熊本で阿蘇山をえんさえんさ上っていくサイクリストの一団を見かけて、この寒い中、奇特な人たちもいるもんだなーと思ったのですが、自分でそれをやるときが来るとは思いませんでした。

九州の山々と温泉、また機会をつくって、自転車持って、あちこちめぐってみたいなー。
今度は、もっとあったかいときに。Image491

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コメント

どうやら天国と地獄を体験したみたいですね。
この時期の温泉は、どんな物より価値がある気がします。

しかし、新年早々激坂とは、今年は坂に始まり坂で終わる年になりそうですか?

投稿: ちょろすけ | 2007年1月 8日 (月) 18時44分

いっぱい温泉はいって、いっぱい食べて、いっぱい登っていい年明けですね!
九州いいな~、激しくいいな~。

投稿: bicirosa | 2007年1月 9日 (火) 12時37分

ちょろすけさん、坂は辛いし苦しいし、遅いしで、だめだめなんですが、ヒルクライムレースに今年もエントリーしちゃいました。。
自転車乗りは、マゾってほんとですね。

bicirosa さん、九州、いいですよー。旨いものいっぱい、いい温泉もいっぱい。
阿蘇山の草千里は夏ならもっと楽しいはず!?です。

投稿: watari | 2007年1月10日 (水) 02時05分

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