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2007年7月27日 (金)

グランフォンド・ピナレロ2007

微熱が続いていますが、一日寝たおしたので、明日は会社にいけるでしょう。
えいっと、書くだけ書いておいた参戦記事だけアップして寝ます。

7月16日日曜日、グランフォンドピナレロ当日。
朝5時に朝ごはん。
レース開始は、グランフォンドが7時、メディオフォンドは7時半。

朝ご飯は、パンとチーズ、ハム、りんご、ヨーグルト。
食べすぎないように、消化の良いものを選んで食べます。

支度をして、スタート地点まで自走。ジャージは、迷って、いつも着慣れているエチュオンドとTerryにしました。
スタート地点は、ホテルから7キロくらい離れていますが、P1000088前日、走っているので、迷わずいけました。
が、、ダンナは気がはやるのか、スタート地点手前からすでに姿を消し、あとはゴール後まで見ることがありませんでした。

グランフォンドのスタート地点とメディオフォンドは分けられてるし、時間も違うので、まあ、いたしかたないんですが。

勝負をかけたい人はさっさと良い位置取りをしているんだそうで、まだ40分以上はあるのに、ぎっしりと人が並び始めています。ツアーの方達も一緒に出てこなかったので見当たらず、一人で並んでいると、何か視線を感じます。
ん?

視線を追っていくと、私ではなくて、視線はもっと下。そう、自転車です。
ふと気配を感じると、イタリア人にーちゃんが、何かいってます。
「このバイクはどうだい?」
>>とっても、Goodで、スムーズRUNだよ。」

「そっか、そうだろうなぁ」
>>あ、でも、レンタルだよ

英語はあんまり達者ではないので、カタコトで。
プリンスカ-ボンを知っている人はやはり興味があるんでしょうね。

P1000089ピナレログランフォンドというだけあって、やはり、ピナレロが目立ちます。
中には、昨日のプリンス集団もちらちらと交じっています。
ドグマに、パリ、F4:13、他のメーカーだとサーベロ、コルナゴ、オルベア、けっこういい自転車に乗っている人が多いんだなぁ。
ジャージはほとんどの人がチームジャージ。デザインもロゴが派手に入ってカッコイイものが多いです。メーカーものはあんまり見ません。日本だと、パールイズミが多いんだけど、雰囲気が違うなぁ。
アームカバーやレッグカバーをつけている人は皆無と言っていいです。日焼けはステータスなんでしょうか。女性は、ノースリーブジャージも目立ちます。

先に、グランフォンドがスタート。
アナウンスが派手にあおります。

みんな静かに待っているかと思いきや、よっこらしょと後ろから無理やりやってきたりで、かなり前のほうに並んでいたので、あたりは押し合いへしあい。

もうちょっとだ。

ふぅ~、と胸を撫でると、横にいたイタリアおっちゃんが、時計を見せて、
「もうじきだ、リラックス」(イタリア語なんで想像ですが)
とウィンク&スマイル。

こちらもつられてスマイル。

いよいよカウントダウンです。
5.4.3.2.1 バーン!!

スタート!

こんな押しくら饅頭状態で出られるのかと思ったんですが、うまくよけてもらって、なんとかスタート。

まずは、今朝ホテルから通った、直線の道路です。

最初のストレートは出発時点では、車を止めてくれてあって走り放題。
早い人はぐいぐい前に出て行きます。

ほとんどの人があっという間に集団を作って、走っています。
集団のスピードは、たぶん40キロくらは出ているんでしょうか。
はやっ!
ついていけません。

どこかに付こうとするのですが、次々と離されます。

茶色のジャージを来たサーベロ乗りの女性が同じくらいのペースだったので捕まえて後を追います。途中で追いつけなくなったので、次の集団にチェンジ。これを繰り返します。
みんなが早いので、とにかく必死。何キロ出ているんでしょうか。メーターが無いのが悔やまれます。

コースは、山に入ってきました。
P1000145 ブドウ畑がえんえんと続き、つづれ折のゆるやかな上り。
丘を登ると、そこには、開けた土地があって、小さな村の真ん中に教会が見えます。
 ♪カラーン、カラーン
鐘が鳴って、それはもう絵のような光景。
こんなところを走れるなんて、幸せだなぁ。
それだけでも、来てよかった。

こちらのサイクリストは一人では走りません。
一人で参加してても、自分とだいたい同じくらいの人を見つけて、必ず集団を作って走ります。ずいぶん走り方が違うもんだなぁ。

信号のかわりに設置されているランドアバウトで曲がるときも合図を出すし、何かをよけて走るときも必ず後続に知らせてくれます。マナーが自然に出来ている感じです。

このへんからは、ピンクのノースリーブのピナレロジャージ&プリンスの女性サイクリストの後にくっついて10キロほど(?)ご一緒させていただきました。

坂二つくらいまでは、まだ余裕だったのですが、途中で異変が。
あら???あら?
太ももがつり始めましたよ。それも両方。

いたたた。。

これ、どうなっちゃうんだろう。
揉んだりしたら緩和されるかな?

走りながらマッサージしますが、少しよくなってもすぐ再発。
うわー。どうしよ、この足。

横にある看板が目に入ったのですが、
「あと70キロ」

メディオフォンドは125キロ。
うう。。まだ半分も走ってないのか。。

気温は35度。もう、あついあつい。
補給ポイントで、レモンとオレンジをもらってかぶりつきます。

P1000091止まりすぎるともう動けなくなりそうだったので、足を揉んでマッサージしてすぐ出発。

下りはもう道なりでゆっくり。
平地は足に負担をかけないように。つってきたらばんばんと腿をたたいてごまかします。

上りは立ち漕ぎしようとしたら、『びきっ』
うう、、ダメだ、こりゃ。
息もとうに上がっています。
後ろからきたサイクリストが、
「おれに任せろ、ほら、がんばれ!」(イタリア語想像)
と、後ろから背中をぐぃーっと押してくれました。
弾みがついて、ちょっと加速。

シッティングでとにかくもくもくと漕ぎます。
このへんからは、集団について行こうにも、付いていける足がありません。
マイペースで進むだけです。

P1000092 次の補給ポイント。
あまいタルトみたいなのもありますが、固形物は入りそうにありません。
ここでも、お水をオレンジをぱくぱく。

さーて、行くかと、走り出したら下り。
ギアをがちゃっとやったら、チェーンが落ちました。
えーい、このクランクってば!!!

なかなか上がりません。
えいしょ、と、ひっかけていると、すーっと止まった一台の自転車。
ちょっと細身のカッコイイサイクリストが立ち止まって、
「どうしたんだい?」(イタリア語想像)
>>チェーンがぁあ・・ 半泣き

「僕にまかせて!」(イタリア語想像)

「ほら、治ったよ、もう大丈夫」(イタリア語想像)

>>ありがとうございます!! グラッチェ!!

「どういたしまして!気をつけて!」(イタリア語想像)

スマート&カーッコ良い!!きゃー!
イタリア人すごい!!

足は痛いのですが、その後は、にまにまして走ってました。

ゆるやかな上りを上ったら、前に自転車の女性が二人。
何も考えず、そのまま付いていったら、何かヘンです。
あたりから、ゼッケンつけた人を見なくなりました。
あれ?

前の女性をよーく見ると、レース参加者じゃなくて、一般のサイクリスト。
しまった、コースアウトです。

このへんは地元のサイクリストが多いんでしょうか。あちこちに自転車がいます。
ぜっけん着けているのをみて、
「ヘイ!コースはあっちだよ」(イタリア語想像)
わかってますよ。。。はい。

そういえば、少し手前の坂で道案内っぽい人がいたような。
1キロくらいは通りすぎてしまいました。戻るには、上らないと帰れません。
あ~、、弱っているのになぁ。

そして、本コースに戻って待ち構えていたのは、最後の山。
ここまででいくつか峠を越えているのですが、最後の山がいちばん傾斜が辛い。
美ヶ原の峠ほどではないにしても、すでに90キロ走った後ですよ。
最後にこれはないだろう!?

立ち漕ぎも無理なので、うんしょ、うんしょと、上ります。
本来なら、もう体力の限界なのですが、今日は自転車も違います。
P1000156 プリンスカーボンは、コンポがレコードにホィールはシャマルウルトラと、軽量に仕上がっていて6キロちょいの軽さ。いつもの自転車Kuotaは11キロ以上は間違いなくあるので、それと比べると半分近い軽さです。
これだけ差があると坂を上るときの踏み込みがだいぶ軽いので、ぼろぼろの足でもなんとか踏んでいけるんでしょう。
それから、衝撃に対する振動の無さ。これはびっくりします。
ダンナに言わせるとこういう自転車は剛性が高く、乗り心地も硬いらしいのですが、衝撃を吸収できるようになっているらしく、でこぼこの路面でも、振動が腕や腰にほとんど響きません。ヘタレ自転車乗りで、自転車のことがわからない自分でも違いがここまでわかるっていうのはやっぱりすごい自転車なんだろうなと思います。高いだけの性能は間違いなくあるんだな~。(でも、買えないけど。。)

峠の急な場所には、リクライニングチェアーの地元のみなさんが優雅に観戦中。
息も荒く上ってきた私に、沿道で見ているイタリアおっちゃんが、
『Vai vai!』(行け!行け!)と声をかけてくれます。

が、、足がいたーい。へろへろです。
すると、おっちゃん、
「よーし、俺に任せろ!!」(イタリア語想像)

と一緒にちょっと走ったかと思うと、背中をぐぃっーと押してくれました。
『Vai vai!』(行け!行け!)

最後の峠をイタリアおっちゃんの元気とプリンスの性能の助けをもらって、上りきりました。
上には、最後の休憩ポイント。

ここの休憩所は豪華で、ハムやチーズをはさんだパンがあったりします。
うまそうだけど、この暑さ、固形物が喉を通りません。
ここでも、オレンジを何個かもらって、がぶがぶと食べます。
ついでに、アウターに戻らなくなったクランクをメカニックに見てもらいます。
もーう、ばかクランク!!

ピナレロ主催だからか、休憩ポイントには必ずメカニックがいます。
また、サポートカーもしばしば走っていて、パンク修理をしてくれたり、ほんとにこのレースはいたれりつくせりです。

さーて、あと30キロ。

下りからはじまって、山を下りたら、Trevisoの街へ。
あとは平地です。

この最後の平地、ふんばろうにもまたもや太ももがつって痛い。
う~。。ずっとつりっぱなしだったので、もう限界です。

でも、ゴールまであとちょっと。
がんばるしかありません。

だんだん人が少なくなっています。

もうかなりゴールしちゃったんだろうなぁ。

太ももをばんばんたたいて、漕いでいると、後ろから、イタリアオニーサン登場。
「どうしたんだい?」(イタリア語想像)

>>腿痛いのー!!

「辛かったら知らせにいくよ」(イタリア語想像)

>>でも、がんばる。OKよ。

「がんばれ!」(イタリア語想像)

と、しばらく心配そうに、付いてきてくれました。
ううー。。。イタリア男性って、ほんとに。

残り10キロ。
あと少しです。

もう、このレースも終わっちゃうんだなぁ。
足は痛いけど、おわっちゃうのは悲しいなぁ。
ずーっと走ってたいような。

やばい、胸がいっぱいになってきました。
く、苦しい。。呼吸ができません。
センチになってる場合じゃないです。
とにかくゴールしないと!

ゲートが見えました!
やったー!

P1000102 チップがピーっと成って、ようやく完走!
タイムは、4時間53分でした。

ゴールしたはいいけど、もうへろへろ。
何か補給しないと倒れそうです。
と、その前に、チップを返却。これで10ユーロ返ってきます。返さないと、逆に25ユーロの罰金だそうです。返却時に10ユーロ返すかわりにピナレロの記念タオルを買わないかと言われますが、荷物がもてないのでパス。

P1000093 入り口にスイカが振舞われてます。
イタリアのスイカはでかい!細長くてあたま二つ分くらいあります。
これをでかい包丁でばんばん切って出してくれます。

がぶりっ!!
うまー!!!あまー!!!ひゃっこい!

天国です。
甘さは少し薄いものの、水々しくて美味しい。
外気温を考えたら、このスイカは甘露です。

続けて3つも食べちゃいました。

さて、ツアーの皆さんはどうたったのかな?
周りをうろうろしても、知った顔が見当たりません。

ゴール後のテントで、パスタとワインが振舞われているので、食べに行きたいのですが、プリンスカーボンをそのへんにほおってはいけません。

ようやく添乗員さんを発見。
自転車を見ていてくださるとのことで、自転車をみんなでまとめて止めて一安心。

Pastas パスタと飲み物をもらいます。
ほとんど食べてないので、お腹空きました。

ここでも、親切なイタリアおっちゃんが、
「ここ座れ!、ビール飲むか?」
と何くれとなく親切。いい人達だ。

一息ついたら、お腹が痛くなってきました。

鎮痛剤をもらいに、赤十字テントに行きます。
つたない英語で、腹が痛いというと、すぐに横にならせられて、心拍をとられものものしい。
あら?なんかたいへんなことになっちゃった!?

イタリアおっちゃんが、注射器をもって近寄ってきます。
ええ!?
何で!?

>>薬、メディシンはないの? アスピリンとか?
  注射、やだ!

「It’s safe, OK, OK?」 にっこり。

オッケーじゃ無いよ!!何、これ?

「No メディシン、これしか無いんだ。ブスコバンだよ」

聞いたことのある薬の名前です。
しかたない、覚悟を決めました。

>>OK

「じゃ、お尻だして」

え”””お尻?

もう仕方ありません。

ブスっ!
。。。痛っ。。

とほほほ。小学生依頼だよ、お尻に注射打たれたなんて。

しばらく安静にしてから、医療テントを出てうろうろしていたら、グランフォンドを完走してダンナ到着。
顔が汗光してます。よーっぽど暑かったんでしょうね。
200キロ、7時間6分で完走です。

スイカをとりあえず、うまいぞー、食え、と、食べさせます。
それから、パスタを食べに。

ちょっと落ち着いたころ、どうだった?と聞いたら、
「ドロミテ峠上ったよ」
>>それ、何?

「ジロで毎回出てくる有名な峠だよ」
>>ふ~ん。そうなんだ。良かったねぇ、同じ峠を上れて。

「うん」

嬉しそうです。

一緒には走ってないですが、二人そろってそれぞれ完走。
とにかく、良かったです。

P1000103 夜は、トレビソの広場のレストランでみんなで祝杯。
まずは、しゅわっとしたスパークリングワインで、かんぱーい!!!

P1000107

ピザ、ピザ!! カルボナーラ!!!
食べて食べて、飲んで飲んで。

P1000110
私のいたテーブルは、気の合う呑み助がいたので、5人で4本のワインが空になりました。

こんなに、足がつったり、チェーンが落ちたりとトラブルに見舞われたレースは今までなく、過酷は過酷でしたが、イタリアのきれいな景色を見ながら、イタリア人のおっちゃんたち、ピナレロジャージの女性サイクリストといろんな人と走れて、参加できて幸せでした。

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コメント

はぁ・・・。
なんて、なんて楽しそうな大会!!
何回も笑っちゃいました。
素敵な思い出になりましたね。
東京行った時写真でも見せて下さい!!

投稿: えざきんぐ | 2007年7月27日 (金) 08時14分

watariさん、お疲れ様!自転車の本場で、最高の自転車、最高のロケーション、そして最高の仲間達と走れてなんて幸せなんでしょう。レポートからそれがにじみ出ていて、少しはおすそ分けをいただきました。おふたりのすばらしい記念にもなりましたね!

投稿: matta | 2007年7月27日 (金) 08時53分

そうねぇ、アナタはスタートが得意じゃないから、
後ろの集団にひかれないで良かったですね。笑

投稿: ナカ | 2007年7月27日 (金) 09時37分

お疲れ様でした。

素晴らしいツアーでしたね。
「ピナレロ」ロゴ入りアイテムのお土産もありがとうございました。
自分もツアーに行った気持ちで大切に使わせていただきます(^^)/

投稿: エディホ | 2007年7月27日 (金) 09時48分

トラブルもいい思い出となった様で、良かったですね。

記事を読んでて、自分でm尾は知った気持ちになりましたよ。

素敵な生地をありがとうございます。

投稿: ちょろすけ | 2007年7月27日 (金) 23時05分

ホントに面白そうな大会ですね。うらやましい。とてもいい一生ものの思い出が出来ましたね(イタリア語想像)

投稿: マント | 2007年7月28日 (土) 01時16分

完走おめでとうございました!レースの様子、映画を見ているように楽しめました。素晴らしい経験でしたね。また今度詳しく教えて下さい。

投稿: ヒロ | 2007年7月28日 (土) 13時31分

えざきんぐさん、マントさん、エディホさん、ちょろすけさん、ナカさん、mattaさん、ヒロさん、コメントありがとうございます!
ほんとに大満足の大会参加だったのでうまく伝わればいいなぁと思って書きました。
ピナレロ社のサポートも良かったし、来年、検討している方がいたら、すばらしい体験ができますよ、と、胸を張ってお勧めします。ほんとです。

投稿: watari | 2007年8月 8日 (水) 02時22分

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