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2008年5月31日 (土)

ディルーカ!ディルーカ!

5月10日から開幕しているイタリアのステージレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d'Itaria)
自転車ロードレースが見たくて、今年からJ-Sportsを視聴しているので、毎晩ほぼ全戦テレビ観戦している。

休息日が2日間あるものの、全部で21日間というという長い長いレース。
最初は、正直、よくわからなかった。

パリ・ブレスト・パリ とか、パリ・ルーべなどの1日だけで終わるレースが3月4月にかけてたくさんやっていたのだが、その日で終わるレースは展開が早いし、めりはりもある。

ところが、このステージレースというやつは、どうにも、もったりもったりとしているのだ。

その日の勝者はステージ優勝者として表彰されるが、トータルで早いタイムの選手がピンクのリーダージャージ・マリアローザを着て、それを最後に着られる者がジロ・デ・イタリアの勝者になる。

理屈ではわかっているのだが、マリアローザを着る選手は日々のステージではあまり優勝したりはしない。
つまり、1日だけ見ていると、ゴールスプリントにまったく加わっていなかったり派手な動きをしていなくてもマリアローザはあんまり印象がなかった選手が着ているという結果なわけです。
何でこの選手がリーダージャージなの???と、わかりくいなぁ、と思うことしきり。

でも、昨日のステージ19は違った。
昨日は会社から帰るのが遅くて、すでに中継が始まって1時間以上たっていた。

>>ただいまぁー。

もちろん、テレビにはジロが映っている。
どれどれ。

また雨かぁ。それも選手の判別がよくわからないくらい降っている。

おおっ!ディルーカ!
目の前の映像では、昨年の優勝者ディルーカが集団から飛び出してチームメイトと逃げていた。

>>あと何キロ?

「50キロくらいかなぁ」

前日までは、ツールドフランスの昨年の優勝者コンタドールがマリアローザを着ている。
コンタドールとディルーカの差は2分16秒。
コンタドールの後を追うリッコとの差は約40秒。

残るステージはこの日を入れてあと3日。
最終日はタイムトライアル勝負で、コンタドールはタイムトライアルは恐ろしく強い。
この日に勝負をかけなければ、2分16秒の差は挽回するのは難しいのだけど、一級の山岳が二つもある難関の山岳ステージでこれまでの走りを見たところディルーカはあまり山は得意ではなさそうな感じ。

そこへ、この、逃げ。

『ディルーカ 行った、いきました!』

いつもとは違う。
私から見てもディルーカはイケメンの部類に入ると思う。
ロードレース選手は表情も操る。
でも今日のディルーカの表情が違う。めいっぱいな顔。
明らかに勝負をかけている。

48秒、50秒、コンタドールとの差が開いていく。

さらに10分先の先頭を走っている同じTeam LPRの選手が踏むのを辞めた。
後ろから追い上げるエース ディルーカを待つためだ。

ええ?ありえない。。
チームでのスポーツだという自転車ロードレースならではの展開。

二人よりも、三人で逃げたほうが早いに決まっている。

さらに追い上げるディルーカ。
前の選手と合流し、チームのアシストは3人。

コンタドールとの差が2分まで開いた。
おおっ!このまま追い上げてゴールすれば、コンタドールを上回るかも?

でもTeam アスタナも黙っていない。
コンタドールの前にアシスト選手を2名配置して追い上げる。
どーなるんだ!?

この日は、これまたたまらんって感じの頂上上りゴール。
勝負は、最後の上りに突入。
勾配もきつい。

一番先頭を走っているTeam ティンコフのキリエンカがまずゴール。
一人で逃げて、だれも追随できない完璧なステージ優勝。

さて、ディルーカは?

アシストが一人消え、二人消え、一人だけになって、細い上りを必死に踏んでいる。

Vai vai! (GOGO!)
イタリアおっちゃんたちに取り囲まれてたいへんなことになっている。
ディルーカは地元イタリアの選手なので、声援がすごい。
お客さんが一緒に駆け出したり、すぐ近くまでせり出したり、イタリアおっちゃんの熱い応援に取り囲まれて懸命に踏むディルーカ。

あと500メートル!
もうちょっと!

ゴール!
ディルーカは2位でゴールしてボーナスタイム-12秒を手にした。

さて、コンタドールは?
コンタドールの集団から、マリアローザへのタイム差が40秒のTeam サウニエルデュバルのリッコが一人でアタック。
おお??行った!

それもかなり勢いがいい。ここまではTeam アスタナのコンタドールの集団の中でアスタナのアシストががんがん集団を引いている後ろについていたので、足がだいぶ残を残していたと見える。
ものすごい勢いで、ぐいぐいと上りを上がって行く。

同じ集団にいた山岳賞のセッラも追いつけない。
見る見る引き離していく。

コンタドールとの差が40秒以上開いた。
これはもしかして、今日のマリアローザはリッコか?

どうなるんだ?
リッコがディルーかの1分8秒遅れでゴール。

残るはコンタドール。
なぜか、ゴール前スプリントしながらのゴール。

さて、タイムは??

- 19 Tappa Ordine d'arrivo - 

出た!

ステージ優勝は、もちろんTeam ティンコフのキリエンカ。

総合順位はどうなったんだ!!

出た!

マリアローザは、変わらずコンタドール。
総合タイムに4秒遅れてリッコ。
21秒遅れのディルーカ。

ディールーカがんばった!
2分以上もあった差が21秒。
すごい勝負を見せてくれた!

控え室のディルーカの顔を見て、テレビに拍手を送りたくなった。
最初、あまりにももったりした進み方で優勝を狙う選手はだれなのかわからず、半分寝ながらみていたのだけど、この日のレースは本当に面白かった。

今日は雨で自分は走れないけど、イタリアの熱戦は続いている。
今晩はどんな展開になるだろうか?
マリアローザは動くのだろうか?

チマコッピというすごい山を越える難関中の難関の今晩のコース。
今日も目が離せない。

・ジロデイタリア・ステージ19の詳細リザルト

ここまでのリザルト詳細など

・ジロデイタリア主催 イタリア・ガゼッタ誌

・J SPORTのジロデイタリアのページ

願わくは、今日の熱戦の地、イタリアが晴れてくれますように。

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コメント

こんばんは。
ジロが観られるなんて、羨ましいですね。昔はフジでツールを放映していたんですけどね。
また、放映して欲しいものです。

投稿: ほえ~ | 2008年6月 1日 (日) 22時42分

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