夏のCSC5時間耐久レース
土曜日は、修善寺のサイクルスポーツセンター(CSC)の5時間耐久レースに参加してきました。
今回は、竹芝サイクルレーシングのみなさんとご一緒させていただきました。
竹芝サイクルレーシングといえば、のりっくさんはじめ強豪ぞろいのバリバリ走るチーム。
表彰台で見かけることも多々あるこのチームとへっぽこロードレーサーの自分がご一緒させていただいて良いのかしら?足ひっぱるばかりでは?と不安を感じつつ、これも何かのご縁、と、出走を決めました。
耐久は自転車界ではエンデューロとも言って、仲間と交代しながら走って、応援して、独特の雰囲気があってなかなか楽しいのです。が、チームを作って出ないといけないので、なかなか出る機会が少なく、去年のもてぎに続いて今回で2回目です。
竹芝からは、全部で10名、3チームがエントリー。
移動はのりっくさん号ににお世話になって、ますらおさん、billさんと4人で修善寺に向かいます。
が、、
高速道路からして、かなりの渋滞。
沼津からもさらにまた渋滞。
心配したみなさんから、次々連絡が入ってきます。
「今どこです?」
間に合うかな? 大丈夫かな?
「間に合わなかったら、先に走っててもらいますか」
なんて、冗談を飛ばしながらようやく修善寺。
一番遅く到着すると、先に到着していたみなさんが大きなターフをはって準備万端でまっていました。ほとんどがお初の方ばかりなので、まずは自己紹介とご挨拶をひとしきり。
ウワサどおり、走れそうな細い足の方達ばかりです。
うーん。やっぱり出て良かったのかしら・・・
11時半までと試走の時間が決まっているので、まずは試走にいきます。
まーしかし、とにかく暑い!
言ってもしょうがないけど、暑い!
カーっと照りつける太陽で、路面から熱気がゆらゆらとのぼります。
前日の予報だと最高気温は34度。
でももっとあるんじゃないか?
ってくらいの暑さ。
汗が出すぎてしぼれそうです。
その暑さの中、CSCの鬼のようなコースを走るわけです。
自分が持っている中で一番軽い勝負ホィールのユーラスとラテックスチューブに軽量タイヤpro3レース、と機材ドーピングをしてきてはいますが、ちょっとは効果あるんでしょうか。。
ピットからすぐに上っているのが見えるのですが、スタートしてすぐ上り。
えっちらおっちら上ると、どかーっと下り。
そして、だらりだらりと今度は長い上り。
ちょっと下って、ゴール前のえげつない最後の上り。
あっつぃー!!
頭から湯気が出そう。
期待の機材ドーピングもあっけなく玉砕な感じで、もう、試走だけで充分な気分です。
出走開始は12時。
いちばん暑いときですよ。
外に立っているだけでも消耗しているくらいなのに、5時間、耐えられるんでしょうか。
私が参加する竹芝チームは、ますらおさん、billさん、ひろちんさんの男女混合4人チーム。
まずはbillさんからスタートです。
>>がんばれー!!
目の前を行く竹芝ジャージに声援を送ります。
日差しの下にいると、それだけでくらくらしてくるので、ターフの日陰に避難。
涼んでちょっとだりしていると、ますらおさんが三本ローラーでアップ中。
戦いは始まっているんですよね。
ジャージを見つけるたびに手を振って応援します。
>>いけー!がんばれー!!
3周走って、ライダー交代。
顔を真っ赤にしてみんなが戻ってきます。
「あっちぃ~ 半端ないっす!」
飲み物飲んだり、日陰にいたりするだけでは、さめない熱さ。
「水道で水浴びてくる」と、ひとり、またひとりと水浴びに。
ジャージなんてどこへやら、サロペット姿で涼を取ります。
水を飲んでも、冷たいものをいくら食べても、ジャージ着てなくても、とにかく熱い。
とかなんとか、いっている間に、いよいよ自分の出走番です。
3周走るほど体力が続かないので、2周でいきます。
ここまでのみなさんのラップタイムが1周約9~10分くらい。
billさん、ますらおさん、ひろちんさん、みんな、みんな、早すぎです。
みなさん並のタイムなんて出せるわけもなく、自分にできることといったら、自分が出せる最大の力をとにかく出すだけです。
出る以上は全力で。
たとえ遅くとも、少しでもみんなの力になりたい。
左足にチップをベルクロで張ってもらって、走り出します。
最初の上りですぐに失速。ああ。。
なんとか上って、よくやく下り。
ここでタイムを稼がないと!
とにかく踏みます。
へったくそなコーナリングで、カーブを下り、待ち構えていた、だらだら上りに突入。
あっけなく失速。。
長い、長いよ。
下りはまだ??
落車が多いとかで注意のため下りのポイント前には必ず監視の人が立っています。
人がいれば下りです。
あ、いたいた。
ギアを戻して、踏めー!踏みまくれ!
ゴール前のえげつない最後の上り。
ううぅ。きっつい。
あんまり勾配があるように見えないけど、実は結構すごい?
あとちょっと、そのあとちょっとが遠い。
ゴールが蜃気楼のようにゆらめいて見えます。
ゴール追加。もう1周。
なんかもう、力つきている・・・
「わたりさーん!がんばれー!」
あ、竹芝のみなさんが声をかけてくれてます。
力を振り絞らないと!
ちょっと元気が出てきました。
へろりと手を降って、2週目突入。
あっつぃー!!
2週目はやはり失速。1週目プラス2分くらいを目標に走ってなんとかピットへ。
暑い、熱い!
倒れこみそうです。
よれよれとピットに戻って、冷たいポカリをごくごくと。
くわ~!!!うまー!!
冷たさが、刺さるように喉に染み入ります。
ふぅ~。。。。。。。。。。。。。。。。。
しばらく放心状態でした。
熱さが抜けるのを待って、戦線に復帰。
4名チームなので、次は1時間半後くらいあるので、その間は出走するお手伝いをしたり、応援したり。
ベルクロで、足に止まっているチップをベリッっとはがして、次の走者につけて、送り出します。
>>いってらっしゃーい!!
ピットにいる間でも喉が渇き、水分を取るのですが、飲んでも飲んでも喉が乾く。
お腹がたぽたぽしてきました。
やばい、取りすぎ?
でも熱中症になるよりは、まだいい。
「そろそろですよ。さっき通過したからあと10分後くらい。」
billさんがきちん、きちんと通過時間を見ていて、出走を教えてくれました。
さて、あともう2周。
この時点ですでに3時半。
ゴール時間の前の最後の15分は、ピットに入れなくなるので、あとは、ますらおさん、billさん、ひろちんさんに後をお任せして2回目の出走が最後です。
>>いってきまーす
ラスト2周、力いっぱい上ります。
といっても、抜かれる、抜かれる。
自分はこれで目一杯なんですがねー。。
どうやったらあんなに早く上れるんだろう。
と、今考えてもしょうがない!
とにかく、もがけ、もがけ!!
今できる目一杯をひたすら走って、バトンタッチ。
ふぅー。。。。終わった。
最終走者はbillさん。
ゴール地点はみんなで拍手してお迎えです。
はじまるときはこの暑いのに5時間も、なんて気が遠くなる、と思っていたのですが終わるときはあっという間でした。
さて、その後は撤収作業と、表彰式です。
入賞は3チームのうちどれかは間違いなく入っているようだ、ということで、表彰が始まるのを待ちます。
ソロの部、2人の部、男女混合2人の部、と人数編成ごとに表彰がされていきます。
男子3人の部、
『1位 竹芝サイクルレーシング』
おおっ!やっぱり!!
『2位 竹芝サイクルレーシング』では、が1、2位を独占。
仲間が表彰台に上ります。
うわ~!!!
すごい、2チームとも表彰台!デジカメで激写します。
続いて、男女混合4人の部の発表になります。
『1位 ・・ 2位・・・ 3位・・』
あら。。ダメでしたか。
自分に実力はないのはわかっているのだけど、出走したほかのみなさんはとてつもなく早い。うちらのチームだけ表彰台に立てないのは、やっぱり足をひっぱってしまったかなぁ。。
と、ちょっと、悲しくなりかけたその時、
『混合の部総合優勝 竹芝サイクルレーシング』
えっ?
ほんと?
まじ?
うわぁー!!!!
思わず、チームみんなでハイタッチ。
なんと表彰台です。
人生初です。
いいんでしょうか。
賞状とトロフィーを渡されます。
顔がゆるんでしかたありません。
自分は正直、タイムは足をひっぱるばかりで、たった少ししか走っていないのだけど、みんなで出した結果がこういった形になったのが、とにかく、うれしい。
運動ダメダメな自分が、スポーツの大会で表彰台に上ることがあるなんて、思ってもいませんでした。
総合には強化費というのが出るらしく賞金3万円をいただきました。
その賞金を使って、帰り道にみんなで食べたステーキのうまかったこと、うまかったこと
ちっと不安を抱えて参加した夏の耐久は、なんのかんの言って楽しく、忘れられないものになりました。
3チーム出てみんなが表彰台。
竹芝のチームのみなさんの実力は、やはり、すごい。
竹芝のみなさん、ご一緒させていただいて、ありがとうございました。
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