グランフォンド八ヶ岳
秋も深まってきました。
ぼつぼつと、元気に走ってます。
10月4日は、グランフォンド八ヶ岳に参加してきました。
funride主催、レースではなく、制限時間内に110キロのコースを走るサイクリングイベントとのことで、楽しく走れそう、と思っていたのですが、ところがどっこい。
天国と地獄、なかなかタフなコースで、走りがいのあるイベントでした。
今回は、mixiのコミュつながりのみなさんとご一緒させていただきました。
実は、いろいろあって、今回はお初のみなさんといきなりご一緒することになったのですが、そこは同じ自転車乗り、なんだか初めてとは思えないほど、和やかで楽しい道中となりました。
受付は前日の土曜日です。
まずは、会場に向かいます。
サンメドウズ清里ハイランド・スキー場がメイン会場です。
車を降りると、ひやっとした風が頬にあたります。
さぶっ。
標高も高いので寒いのは当然ですが、ここまで寒いとは!
山をあなどっていました。
明日の朝は更に寒そうです。
もしかして寒いかも!?と、アームウォーマー、ニーウォーマーは持ってきていたのですが、ジャージは半袖しか持ってきていません。
選択を誤ったか。。
あとは、明日の気温しだいです。
会場は、ブースがたくさん出ていますが、なんとその半分は、『PINARELLO』の旗がはためく、ピナレロブースです。
おお~、、、会場全体が、ピナレロジャックされたみたい。
受付でもらった、パンフレットにも『PINARELLO』のロゴがばりばり入っています。
ご一緒させていただいた、Iさんは、ピナレロオーナー。グッズ売り場にて、かわいいピンクのサドルバックを早速Getしていました。
心なしか、会場も、ピナレロオーナーの方が多いみたいです。
会場のステージでは、絹代さんがプレゼンテーターで、ピナレロ社社長のファウスト・ピナレロがダンディさを振りまいて挨拶したり。 そして、お楽しみの抽選会が始まります。
商品はピナレロジャージなどのグッズがメインですが、なんといっても、特賞は、イタリアのグランフォンドピナレロツアーへ の招待とあって、みんなが盛り上がります。
いいなー、イタリア!
また行きたいぞー!!
と、運を祈ったのですが、当たりませんでした。残念。
夕方の風がさらに冷たく身にしみます。
冷え切らないうちに、宿に引き上げます。
6時もすぎていたので、到着してすぐに晩御飯です。
まずは、明日の健闘を祈って、乾杯!
山梨のワインを飲みながら、地元の野菜を使ったスープや山梨ブランド米、天恵米ごはんなど、心づくしのお料理を堪能しました。
食べ過ぎた!?
自転車イベントの朝は、鬼のように早い、と相場は決まっていますが、今回も、もれなく早い。
4:45分。ケータイのアラームで飛び起きましたが、外はまだ真っ暗。
ああ。。
5:20分。宿を後にします。
滞在時間11時間のあわただしい出立です。
6時すぎ。 サンメドウズ清里への一本道は、参加するみんなの車ですでに渋滞。
順番を待って、駐車場に車を止めます。
自転車を組み立てて、計測用のチップを取り付けます。
準備完了。
半袖ジャージにアームウォーマ、ウインドブレーカーを着ていますが、立っているととにかく寒い。足元から冷えてきます。 雲も厚く、霧も濃く、寒さはさらにひどくなります。
10度あるのかなぁ。
晴れ予報なんだけどなー。
さぶさぶっ。
早く、あったかくなってよ。
トイレに行っておこっと。
男子トイレは長打の列です。
参加人数のだいたい一割いるかどうかが女子の割合なので、女子トイレはそんなに混んでいません。
自転車イベントのときだけは、女子でよかったなぁと思ったりします。
開会挨拶があって、いよいよスタート。
先発は、ピナレロ社長兄弟と今中大介さんです。
その後は、10秒ごとに後続がスタートしていきます。
絹代さんが次々とスタートするみんなに一言インタビューをしていきます。
さて、いよいよ出発。
最初は下りです。
気持ちいい下り、といいたいところですが、さ、さぶい。
下れば下るほど、冷えた身体から、熱が奪われていくようです。
寒くて、ハンドル持つ手が、がたがたします。
そして、きました!
上り。
普段なら大嫌いな上りなのですが、とにかく寒かったので、一生懸命ペダルを踏みます。
ようやく身体があったまってきました。
最初のエイドがありましたが、ウインドブレーカーを脱くだけ止まって、エイドにはよらずに先に行きます。
まー、それにしても至れり、つくせり。
分岐点では、スタッフの方が必ず道案内に立っていて、指示を出してくれ、地図が無くても迷わずに走れます。
そして、交通規制まではしていないはずですが、車も少なく、本当に走りやすい。
車が多いとそれだけで緊張するのですが、景色をゆっくり堪能する余裕があります。
ここまで快適なサイクリングはしたことがありません。
まーしかし、それと、コースの難易度は別モノ。
容赦なく上り坂が迎え撃ちます。
清里の清泉寮の坂。
まっすぐで、ひたすら上ってます。
一番、いやな感じです。
あ~もう。
えっちら、おっちらと上っていると、見覚えのある水色のジャージ。
今中大介さんです。
「あと1キロで下りですよ!がんばって!」
はいー!
気を取り直して、上り続けます。
ようやく少し平坦に。
でも少しだけで、その後は、だらりと上ったり、下ったりの道が続きます。
次のエイドは、牧場まつり開催中の県営八ヶ岳牧場。
馬がいますよ。馬。
バナナをもらって、パクパク食べます。
山をのぼって、また降りて。
次のエイドでは、おじさんが、
「はい、おつかれ! 山梨のおにぎりあるよ」
小腹がすいていたので、ちょうどいい、とおにぎりをもらいます。
「大福もおいしいよ、はい!」
とおばちゃんが、にっこり。
両方もらいます。
おにぎりは塩むすび。
しょっぱさが、たまりません。
そして、お米もうまい!
塩だけって、米のうまみがさらに際立ちます。
しばらく走ると、コスモスの花がたーくさん。 目の前の八ヶ岳連邦とのコントラストが美しい。
うわ~。。
しばし、写真タイムです。
ここだけでなく、このあと数箇所、山がきれいなポイントがたくさんありました。
リンゴ畑のエイドでは、
「もろこし あるよ~」
とおじさんが予告。
これは食べなくちゃ。
「パンもあるよ、甘くて美味しいよ」
とおばちゃんが、にっこり。
>>はい、いただきます。
両方もらって食べます。
こんなに食べていいのか?
いけませんでした。
このあと、素敵な上り。
うう。。しまった。
こみ上げそうになります。
後ろから、軽快な声がします。
「はい、がんばって!」
声と同じに軽快なペダリングで今中大介さんがのぼっていきます。
そして、上ったら、ご褒美は快適な下りです。
まっすぐで開けた下りは、これまた、快適。
上った苦労が背中からふっとびます。
八ヶ岳高原大橋をわたります。
前の人が止まって橋の下を見ているので、まねして見たら、
こりゃ絶景!
橋の真下の渓谷がどかーっと広がっています。
しばし堪能して、先へ。
そして、この先が、地獄でした。。
線路を越えたと思ったら、がつんと。
もう、あとは、上るのぼる。
ひたすら、上る。
つづれ折の上りではなくて、まーっすぐなのぼり。
見える範囲の曲がり角までは、とがんばるのですが、そこをまがると、
またもやまーっすぐなのぼり。
どこまで、上るんだよ。
このへんで、もう、足はへろへろ。
踏んでまわす力がなくなってきます。
もう、水がありません。
残り10キロ。
ふと見ると、『勝手にエイド』と書いたテーブルが出てます。
ご厚意でお水を下さるようです。
ごくごくごく・・ あー!生き返りました。
でも、まだまだ上ってます。
ファンライドじゃなかったのかー。
山岳グランフォンドだ。
最初のほうで立ち寄った八ヶ岳牧場のエイドに再び到着。
くたびれてあまり食欲がありません。
あと4、5キロくらいか。
もう少しです。
が、この先も、まだまだ上り。
ふぅ。
えっちら、おっちら。
あ~。。まだ上るのか。
サンメドウズ清里の看板。
でもまだ、ある。
えっちら、おっちら。
左にまがって、フィニッシュライン。
ようやくゴールです。
うひゃー。つ、つかれた~
先にゴールしていたみなさんと落ち合って、健闘をたたえます。
そして、フードサービスで、豚汁。
しょっぱくて、あったかくて、うまい!
もう一杯!
フードサービスの横で、あてうささんとばったり。
スタッフとして、てきぱきと働いていらっしゃました。
ボランティアとして参加すると聞いていたので、どこにいるのかしらとお顔を探していたりしたのですが、ゴールにいらっしゃいました。
お会いできてよかった!
Garminのメーターを見ると総上昇距離 2300KM
とあります。
ずいぶん、上ったのですねえ。
さっぱりしてから帰りましょう、と、割引券をもらっていた温泉、天女の湯で汗を流します。
お風呂ー!!
少し褐色のお湯は肌がつるつるします。
このまま倒れてしまいそうな気持ちよさです。
長湯をすると危険なので、さっとあったまって、お風呂をあがりました。
のども渇きましたし、お風呂のあとは、これです。
く~!!うま~!!
帰りは、少し渋滞はしてましたが、コースの感想やらなにやらとああだ、こうだ、と話している間に帰宅。Aさんに送っていただいて本当に助かりました。
コミュのみなさん、ご一緒させていただき、ありがとうございました。
サイクリングイベントというのは、簡単すぎても達成感が無いし、苦痛だけでも良い思い出にならず、なかなか難しいものです。
グランフォンド八ヶ岳は、おそらく健脚の方にも飽きさせないレベルの高いコース設定と、すばらしい景色、ゆきとどいたスタッフの方々の支援、おいしいエイドの数々など、本当に満足度の高いイベントでした。
自転車にも、お疲れ!と言いたくなりました。
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